沖縄野菜摂取量と循環器疾患発症の関連性「認められず」
(国研)国立がんセンターの社会と健康研究センターは17日、コホート研究を実施した結果、沖縄野菜の摂取量と循環器疾患発症の関連性は認められなかったと発表した。沖縄野菜は葉酸を豊富に含むことから、循環器疾患の予防に有効と想定されていたが、今回の大規模調査で確認できなかった。
調査は沖縄県在住の1万6,498人の男女を対象に実施した。チンゲン菜・カラシ菜・ニガウリ・フダンソウ・ヘチマ・ヨモギ・パパイヤの7種類の摂取量を推定し、摂取量によって3つのグループに分類。摂取量がもっとも少ないグループを基準とし、循環器疾患発症との関連性を検討した。約13年間の追跡期間中に、839人が脳卒中、197人が虚血性心疾患を発症した。
検討の結果、沖縄野菜の摂取量と、全循環器疾患、脳卒中、脳出血、脳梗塞、虚血性心疾患の発症リスクとの間に関連性は認められなかった。また、個別の沖縄野菜と循環器疾患との関連性についても、認められなかったとしている。