特定適格消費者団体の（特非）消費者支援機構関西（KC’sケーシーズ）は28日、日本サメ軟骨普及協会から回答が寄せられたと発表した。同団体は5月19日、同協会に対し、宣伝広告の是正を求める「要請書」を送付していた。

　ケーシーズは6月、日本サメ軟骨普及協会から2度にわたって回答書を受領。14日に受け取った回答書には、過去の経緯を調査の上で21日までに回答すると記載されていた。21日の回答書には「（協会は）広報活動に対する問い合わせに応じるが、特定の商品に係るカタログや注文書を送付して購入を勧誘することは行っていない。広報活動はサメ軟骨の効用を社会に知らしめることを目的とした記事」と説明。その上で「広報活動については疑念を持たれない内容を確立するまで無期限に停止する」としている。

　同協会はこれまで、新聞の折込チラシなどを通じて「痛みが取れた！！　コンドロイチンとは違う！サメ軟骨あなたの悩みを解決！」、「ヨシキリザメ軟骨の驚異的効果！！　変形性関節症（膝・股関節など）、ヘルニア、腰痛、リウマチ、糖尿病、高血圧、骨粗しょう症、脊柱管狭窄症、腰椎症、前立腺炎、へバーデン結節、外反母趾、美肌」、「絶対に悩みを解決したい！多くの方にヨシキリザメ軟骨の凄さを知ってほしい　もう痛くない！」などと表示。
　「監修」としてクリニック院長の写真とプロフィールを掲げ、ヨシキリザメ軟骨の効果を標ぼうする記事を掲載していた。そのなかでは、ヨシキリザメ軟骨の飲用者のレントゲン写真と称するビフォー・アフター画像も載せていた。また、顔写真・年齢・居住地区入りで10人を超える体験談を全面に掲載していた。
　記事下にはロゴマーク付きで「ヨシキリザメ軟骨についてのお問い合わせは　代替医療データ集積センター　日本サメ軟骨普及協会」とし、住所・E-mail・URL・固定電話番号・フリーダイヤル・FAX番号を明記し、問い合わせの日時も記載。「※お電話が大変混雑しており、ご迷惑をおかけしております。（お電話が繋がらない場合は、時間を空けてお掛け直しください。）」などと表記していた。