撤回申出86件、消費者庁が情報更新 機能性表示食品、措置命令の余波
機能性表示食品の広告表示と届出表示をめぐるさくらフォレスト㈱(福岡市中央区)の景品表示法違反(優良誤認)を背景に消費者庁が進めた関連届出88件の科学的根拠確認の結果、8月29日時点で撤回申出件数が86件となった。同庁が同31日、明らかにした。
同日時点で撤回を申し出ていない2件について消費者庁は、「科学的根拠があると主張(している)」とする。ただ、当該2件の届出者、健康食品受託製造大手の三医医薬㈱(静岡県富士市)は、同庁からの回答を待って、撤回する意向を示している。
(冒頭の画像:消費者庁が8月31日、ホームページ上で新たに公開した確認結果概要のキャプチャ)
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