大麦若葉末に新ヘルスクレーム
酪酸菌など増やし腸内環境改善 東洋新薬がSRで届出
㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市、服部利光社長)が機能性関与成分として初の届出実績を作っていた大麦若葉由来食物繊維(大麦若葉末)について、「腸内環境を改善する」旨のヘルスクレームが追加された。新たなヒト試験データを基に、同社でシステマティックレビューを実施。従来の3分の1の摂取量で有効性が確認されたという。
同社で届出を行った、大麦若葉由来食物繊維に関する新たなヘルスクレームは、「大麦若葉由来食物繊維には、腸内環境を改善する(善玉菌である酪酸菌・乳酸菌を増やす)機能が報告されています。おなかの調子が気になる方に適した食品です」というもの。22日、機能性表示食品の届出データベース上で公開された。
酪酸菌は、免疫調整機能などが報告されている酪酸を産生する善玉菌の一種。酪酸菌を増やす旨のヘルスクレームは、主に小麦ブラン由来アラビノキシランに関して以前から届出が行われているが、大麦若葉由来食物繊維では初。同社によると、ヒト試験の結果、酪酸菌の中でも Faecalibactelium 属とRoseburia属の増加が確認されたという。
また、有効性が確認された摂取量は、大麦若葉由来食物繊維として1日あたり0.7グラム。従来の必要摂取量の3分の1に相当するといい、「スティック分包の青汁など、従来よりも幅広い形態の機能性表示食品の設計が可能になる」と同社。また、青汁以外にも、スムージーや清涼飲料水などの飲料をはじめ、パンや焼き菓子、うどんなど、「日々の食生活により取り入れやすくした機能性表示食品の開発が可能」だともしている。
大麦若葉由来食物繊維に関する届出が初めて公開されたのは20年3月。同社が届け出たもので、ヘルスクレームは「便通を改善する機能が報告されている」旨だった。