厚労省、ネット買上調査の結果公表 健康食品は20年42品目、21年34品目
厚生労働省は5月31日、2020年度および21年度「インターネット買上調査」の結果を公表した。分析結果の一覧表もホームページで公開している。
調査期間は20年11月~21年3月(20年度)、21年9月~22年2月(21年度)とし、20年度がいわゆる健康食品42品目、海外製医薬品63品目の合計105品目、21年度がいわゆる健康食品34品目、海外製医薬品30品目の合計64品目を買い上げた。
また、いわゆる健康食品に関してはそれぞれ、「強壮系」、「痩身系」、「筋肉増強系」について調べた。
20年度は強壮系17品目で医薬品成分「タダラフィル」を検出。痩身系では1品目で「フェノールフタレイン」を検出。21年度は強壮系3品目で「タダラフィル」を、痩身系1品目で「シブトラミン」を検出した。両年度共に、海外製医薬品から表示と異なる医薬品成分は検出されなかったという。
厚労省は、正規の医薬品とは違い、無承認無許可医薬品や海外製医薬品による健康被害は救済制度の適用対象医にならないと指摘。注意喚起するとともに、違法であることが疑われる医薬品などの販売サイトを見かけた場合には通報を呼び掛けている。