ホエイプロテイン（乳清タンパク）を酵素で加水分解した低分子型機能性食品素材の原材料販売を㈱ヘルシーナビ（東京都大田区、井上俊忠社長）が新たに始める。通常のホエイプロテインに含まれない機能性ペプチドを含むという。同社が得意とするスポーツニュートリション領域をはじめ、筋量・筋力ケア領域に適す素材として提案する。きょう（2日）発表した。

　この新素材は、韓国の機能性食品素材メーカー、ネオ・クレマー（Neo Cremar）社が開発、韓国国内の自社工場で製造するもので、名称は「CoreBlast5」。ヘルシーナビによると、同国の健康機能食品制度に基づく個別認定型のヘルスクレーム許可を受けている。許可表示の内容は「筋肉改善をサポートし得る」旨。1日摂取量は6g。

　機能性ペプチドとして、LDIQKペプチドを含む。5つのアミノ酸（ロイシン、アスパラギン酸、イソロイシン、グルタミン、リシン）が結合したもので、規格値は同素材1g当たり8mg以上。同素材の機能性に関する知見としては、筋肉合成関連因子のタンパク量を増やしたり、逆に、筋肉の萎縮に関連するタンパク量を減少させたりする働きを持つことが動物試験で確認されている。用量依存的に、大腿四頭筋やヒラメ筋などの重量を増やす結果も出ている。これらの働きにLDIQKペプチドが関与している可能性が示唆されているという。

　同素材のタンパク含量の規格値は60％以上。性状は淡黄色～茶色の粉末。錠剤やカプセル剤からドリンク類や一般食品まで幅広く配合することができる、としている。現在、製造元が論文を投稿中。筋量増強機能を検証するヒト試験を行った。

【石川太郎】

（冒頭の写真：低分子乳清タンパク加水分解物「CoreBlast5」。ヘルシーナビ発表資料から）

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