1. HOME
  2. 健康食品
  3. 中日本カプセル、機能性表示食品の届出サポートに注力

中日本カプセル、機能性表示食品の届出サポートに注力

<充填から包装まで一括受託>

 中日本カプセル㈱(岐阜県大垣市、山中利恭社長)は今年、創業25周年を迎える受託専門メーカー。ソフトカプセルとハードカプセルの充填加工を得意とし、数多くの製法特許も取得。機能性表示食品の届出サポートではこれまで、40社77件の実績を持つ(7月1日現在)。
 
 2年前、岐阜県大垣市の本社隣接地にソフトカプセル専用の新工場(第3工場)を増設し、カプセル充填から包装ラインまで一括受託が可能な体制を増強した。カプセリングのほかにも、商品開発からパッケージに至るまでトータルに提案することができる。 
 コロナ禍のなか、昨年はインバウンドが消えた分、一時的に落ち込みを見せたものの、今年に入り復調気配が濃厚。
 なかでも注力しているのは、機能性表示食品の届出サポート事業。中堅受託としては上位にランクインしている。今年4月、施行から7年目に入った機能性表示食品制度。同社は、3年目まで年間12件ほどの届出公表件数だったのが、昨年、今年と年間15~16件に増加。「10月までに80件、来期中には100件が見えた」(同社)と話している。

<人気受託素材は「ダイエット」「アイケア」が上位>

 人気の機能性は「ダイエット」、「アイケア」が上位で、「睡眠」、「関節」が続く。もちろんソフトカプセル加工に定評のある同社にとって「ルテイン」、「DHA・EPA」などのオイル系素材は得意な分野。受注も順調だ。新規成分としてはエラスチンのニーズも増えているという。
 同社の届出支援は3人体制。届出のペースが上がっているのには、依頼主のレベルアップも一因という。「あくまで販売者が届出者」とする同社。届出ボタンを押すまでトータルに支援するが、制度の理解を深めてもらうために機能性表示食品の担当者は付けてもらうようにお願いするという。
 機能性表示食品の届出件数は4月に4,000件を超えた。「相当数の品目があると思うが、まだ増える方向ではないか」と市場のさらなる拡大に期待する。

<介護事業も順調SDGsへの取り組みも>

 機能性表示食品にかかわらず、ダイエット素材の人気は根強いという同社。機能性表示食品への期待は高いものの、全体からすればその売り上げはまだ1割に満たない。
 同社は09年10月、JHNFA・GMPを取得。14年4月にISO22000を取得。12年9月、包装専門の養老工場を新たに建設。アルミチャック袋自動充填、PTP、ピロー加工などの小分け包装、またボトル充填やその他の健康食品・一般食品の包装など、幅広いニーズに対応する。14年3月、ソフトカプセル充填ラインを増設。そして2019年9月、新工場を建設してソフトカプセル充填ラインをさらに増設した。
 
 ソフト・ハードカプセルの製法特許取得にも積極的で、腸溶性カプセルや付着耐性カプセルをはじめ、多数の特許製法を有し、顧客への付加価値の提案や悩み解決に努めている。知財専門スタッフを置く開発部によれば、年内には新たな技術を披露できるのではないかとのこと。
 
 同社の柳瀬康博常務は今後について、「地道にソフトとハードカプセルの技術を磨き上げ、国内は愚直にOEMを進める」と述べる。一方、海外展開については昨年5月、ベトナムのハノイに駐在事務所を設立した。現地のパートナー企業との取り組みを進める。
 
 介護事業にも力を入れている。現在、半日型と1日型のデイサービス、ショートステイの3店舗を運営しており、半日型のデイサービスを今年の9月に1店舗増設する予定。コロナ禍でも利用客は多いという。社会貢献の一環として、「これからは企業としてSDGsなどへの取り組みも必要と考えている」(同)としている。

<COMPANY INFORMATION>
所在地:岐阜県大垣市荒尾町229-2(本社)
TEL:0584-93-1013
FAX:0584-93-1014
URL:http://www.nakanihon-cap.co.jp
事業内容:ソフトカプセル、ハードカプセル、顆粒、打錠などの健康食品・サプリメントの受託製造と各種包装

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ