ファーマフーズ、24年7月期は減収 広告費抑制の通販事業、前期比12%減の525億円
㈱ファーマフーズ(京都市西京区、金武祚社長)が12日発表した2024年7月期(23年8月~24年7月)の連結売上高は前期比9.4%減の621億円だった。一方、広告宣伝費を抑制したため経常利益は同48.2%増の52億円と大幅な増益に。7月下旬公表の上方修正予想を1億円超上回った。ただ、今期(25年7月期)は卵殻膜事業や広告宣伝などに対する投資を前期比30億円超増やす。そのため今期の経常利益は56.2%減の23億円に落ち込む見通し。今後5年間で300億円規模の投資を行うという。
医薬部外品やサプリメントなどの通販を行うBtoC事業の連結売上高は前期比12.1%減の525億円になった。『ニューモ育毛剤』をはじめとする医薬品・医薬部外品カテゴリの売上高は同5.6%増の365億円と増加したものの、サプリメントは同36.3%減の77億円、化粧品は同38.7%減の75億円と落ち込んだ。「収益性指標を重視し、広告宣伝費の抑制を行った結果」だとしている。
24年7月期の広告宣伝費は連結で前期比20.9%減の305億円。BtoC事業のセグメント利益は、同42.2%増の53億円と大幅な増益になった。
BtoB(対事業者)事業の連結売上高は8.2%増の91億円だった。そのうち、「ファーマギャバ(GABA)」をはじめとする機能性食品素材の売上高は同29.3%増の25億円と増加した。
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