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ファーマフーズ、最終黒字30億円 23年7月期、売上高は2ケタ増の686億円

 ㈱ファーマフーズ(京都市西京区、金武祚社長)が11日発表した2023年7月期の連結決算は、売上高が約686億円となり、前の期との比較で14%増加した。最終損益は、広告宣伝費を抑制するなどしたことで、前期の約3億円の赤字から約30億円の黒字に転じた。

広告宣伝費を抑制

 主力の通信販売事業(BtoC事業)の売上高は前期比15%増の約598億円だった。主力製品の『ニューモ育毛剤』をはじめとする医薬品・医薬部外品カテゴリの売上高が好調に推移して前期比7%増の約343億円を計上。一方、機能性表示食品などサプリメントの売上高は112億円となり、前期比で0.9%減少した。

 「ファーマギャバ(GABA)」をはじめとする機能性素材の原材料販売や、最終製品OEMなどBtoC事業の売上高は前期比4%増の約84億円だった。そのうち機能性素材の売上高は約20億円で、前期と比べて17%増加した。機能性表示食品向けのGABAが好調に推移したほか、海外で「ボーンペップ」の採用が増えた。グループ会社の明治薬品㈱が手がける医薬品受託製造事業(CMO事業)の売上高は前期比15%増の約42億円だった。

 BtoB事業のセグメント利益は、前期比486%増の約37億円だった。当初は450億円前後を見込んでいた広告宣伝費を約386億円(前期356億円)に抑えるなどしたことで、大幅な増益となった。

 広告宣伝投資について同社は決算短信の中で、「KPI管理の徹底による広告宣伝費の削減に加え、顧客サービス改善による解約率の低減および広告表現の品質向上など、広告宣伝以外の手法での収益獲得に取り組んでいる」と説明している。同社の金社長は今年3月に開いた第2四半期決算発表会の質疑応答で、「これまで広告に大きな投資を行ってきた。その過程で、広告の質が粗くなってしまったと強く反省している。バイオの会社にふさわしい、イノベーションを感じさせる広告をもっと増やしていく」などと語っていた。

24年7月期、純利益1割減の見通し

 24年7月期は売上高約720億円(前期比5%増)、純利益約28億円(同1割減)を見込む。卵殻膜を使った繊維やナノファイバーなど、アップサイクル製品の実用化に向けた研究開発および設備投資を進めるという。

関連記事:ファーマフーズの23年7月期中間期、売上高は前期比22%増の351億円

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