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タンパク質補給食品向けコラーゲン素材 新田ゼラチンが発売、国内生産で「安定供給」訴求

 ゼラチン・コラーゲンペプチド製造販売大手の新田ゼラチン㈱(大阪府八尾市、尾形浩一社長)が、タンパク質補給食品向け原材料の販売を5月から開始した。

 牛由来のコラーゲンを加水分解し低分子化したもので、タンパク質含有量は85%以上で規格。乳清タンパク質や大豆タンパク質など他のタンパク質素材と比べ、低粘度で溶解性に優れるといい、「さまざまな食品を簡単にタンパク質補給食品に変えることができる」としている。同社が26日に発表した。

 市場調査会社の調べによると、タンパク質補給食品の国内市場規模は、10年前との比較で約3倍に拡大。2022年には、2,000億円超規模への成長が見込まれるという。ここ数年で利用者層が一般生活者にまで広がったことや新型コロナ禍で生活者の健康意識が高まったことが、市場拡大の一因とみられている。

 一方で、昨年来、乳由来等のタンパク質補給食品向け原料の価格が高騰。背景には「世界的物流網の混乱や、中国の調達増」(同社)があり、「調達が困難になっている原料素材もある」(同)。同社では、新たに市場投入するコラーゲン由来のタンパク質素材を通じ、高まるタンパク質補給食品向け原料ニーズに全面的に応える考えとみられる。

 同社が今月から発売した新製品は「イージープロテインBBP」。国内工場で製品化するため、「安定供給を実現」できるとしている。また、配合商品の企画やレシピ開発等は、専門技術者を配置した同社のアプリケーションラボを通じ、全面的に支援するとしており、同製品の専用ウェブサイトも開設した。

(冒頭の画像:新田ゼラチンが新発売したイージープロテインのサンプル。ニュースリリースより)

関連記事:コラーゲンペプチドの需要も増加 21年度、新型コロナ以前の水準上回る

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