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サステナビリティを重要視 【SDGsと健康食品産業】ホシケミカルズ、原料選択・製造条件、労働環境まで幅広く対応

 ホシケミカルズ㈱(星野拓社長)は企画提案型OEMメーカーのパイオニアとして、オリジナル化粧品や医薬部外品・健康食品の開発、企画立案、研究、パッケージング、許認可手続きなどのOEM・製造に関わる全ての業務に対応している。原料販売から、容器販売など、各クライアントに合わせたサービスを柔軟・迅速・確実な体制で提供する。

 SDGsに対する取り組みとして、製造環境(工場)・処方開発(原料の選択から)・製品使用時の環境(ウォーターレス、脱プラ・多機能・時短など)・人にやさしい=「多様な働き方」など、いくつかの切り口を挙げる。
 製造拠点での取り組みとして、主力の群馬関連工場(=写真)では、2011年の震災の直後に、省エネ対策を実施し、その翌年から、温室効果ガス排出削減の実現に向けた群馬県独自の環境マネジメントシステム「環境GS(ぐんまスタンダード)」の認定を毎年受けている。

 また、フロン排出抑制法に基づく第一種フロン類充填回収業者と連携し、製造部門の「フロンガス排出抑制」を行っている。具体的には、エアコン設備などの冷媒装置、製造室の陽圧用の機器などを対象に、定期的な見直しを実施している。
 さらに同社では、プラスチック削減をはじめ、製造時のロスを抑えるため、安全にルールを守りながら、無駄なく効率よく製品をつくるための8つのS(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ・SAFETY・SAVE・SMILE)=「8S運動」という独自の取り組みを設けている。

消費者ニーズをとらえた処方開発を提案

 同社では、「環境に配慮した成分の配合」や「過剰包装を見直す」など、クライアント側の意識変化が見られるとして、特に、容器では国内外の容器メーカーとアライアンスを組み、クライアントの状況に合わせた現実味のある選択肢を提供できる体制を構築。 
 1996年に、インドネシア・ジャカルタに化粧品容器の開発・製造・充填に特化した合弁会社、PT. KEMAS INDAH MAJUを設立。ISO9002を取得し、品質管理は日本の化粧品メーカーのJIS規格に準拠している。設計から完成品の納品までを一元管理するほか、専用金型工場を自社管理。製品の迅速な改良にも対応している。同工場は、主にメイクアップ品の製造を得意としており、アジア圏に加え、欧米向けにも多くの実績を持つ。
 担当者は、「クライアントの先にいる一般消費者のサステナブルへの意識・関心の急速な高まりも大きく、海外では日本以上にその意識が高い」と話す。これから化粧品ビジネスに参入する事業者が、OEM企業を選ぶ基準の1つとして、「どのような環境配慮を実施しているか」、「働く人の環境はどうか」、同社の姿勢に共感できるかどうか」なども、製造技術や処方開発力などの条件と並んでくると予測している。

多様な働き方を採用

 同社では、クリーンビューティーやSDGsなどの社会的機運の高まりをうけ、「アフターコロナに向けた働き方」を模索し、テレワーク手当の支給、全社員へのスマートフォンや通信機器の貸与、基幹システムのクラウンド化を実施した。すでにオフィスの集約も完了し、「出社」、「テレワーク」、「シェアオフィス」という選択肢から、個々の状況に合わせたより良い環境を選べるように整備した。

【藤田勇一】

<COMPANY INFORMATION>
所在地:東京都千代田区神田東松下町31-2(本社)
TEL:03-3254-4491
E-mail:info@starlab.co.jp
URL:https://www.starlab.co.jp
事業内容:化粧品・医薬部外品・健康食品の企画、受託製造など

『ウェルネスマンスリーレポート』2023年9月号(第63号)より転載

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