カマンベールチーズの継続摂取、認知機能へ作用の可能性
(株)明治(東京都中央区)は6日、ランダム化クロスオーバー比較試験によって、軽度認知障害(MCI)の高齢女性がカマンベールチーズを継続して摂取することで、認知機能に関わるタンパク質である「BDNF」が増加することを確認したと都内で発表した。研究は桜美林大学、東京都健康長寿医療センターと共同で行った。
研究グループの東京都健康長寿医療センター研究所研究部長の金憲経氏は、MCIと判断された高齢女性71人を無作為に2群に分け、カマンベールチーズとプロセスチーズをそれぞれ1日2ピース、3カ月間摂取させ、血中BDNF濃度を測定したと説明した。
その結果、カマンベールチーズ摂取時には、プロセスチーズ摂取時と比較して、血中BDNF濃度が約6.2%増加したという。
金氏は、白カビ発酵チーズに含まれるオレイン酸アミドなどが関与している可能性を指摘した。
(写真:研究成果を説明した金氏(中央))