「コレステヘルプ」使用で死者か 小林製薬が公表、腎疾患で死亡の遺族から連絡
小林製薬㈱(大阪市中央区、小林章浩社長)が販売する機能性表示食品を使用した消費者に腎疾患の有害事象が生じた問題が重大局面に入った。
同社はきょう26日10時、問題が生じた機能性表示食品のサプリメント『コレステヘルプ』の使用と死亡との因果関係が疑われる事象を1件把握したと発表した。
腎疾患で死亡した人の遺族から、生前に同製品を使用していたとの連絡を受けたという。事実と因果関係は「鋭意確認中」と同社。「速やかな情報開示の観点からご報告申し上げます」としている。
発表によると、腎疾患で死亡した人は同製品を、同社の通信販売で継続的に購入していた事実が確認されている。購入期間は2021年4月から今年2月まで。同製品に配合していた同社製の紅麹に含まれることを「想定しない成分」を含む可能性が確認されている製品の製造番号が含まれるという。
同社では、使用を中止するよう改めて呼び掛けている。
【石川太郎】
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