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PRISMA2020準拠の準備中~PQQ届出 来月11日、第7回学術セミナーを都内で開催

 サプリメント用原材料の開発・販売などを手掛ける㈱龍泉堂(塩島由晃社長)が元気だ。ヘルスクレームが可能な機能性表示対応素材のラインアップは現在までに4素材。PQQはPRISMA2020声明に準じた書式で機能性表示食品への届出準備中。エラグ酸は9月開催の学術セミナーで新たな臨床報告を予定している。

国内2報目のヒト臨床報告、学術セミナーで発表予定

 同社が現在ラインアップしている機能性表示対応素材は、ウェイトマネジメント(体重管理)のアフリカマンゴノキエキス「IGOB131」(機能性関与成分名:エラグ酸)、膝など関節ケアの「NEXT-Ⅱ」(同:非変性Ⅱ型コラーゲン)、認知機能の一部である記憶力ケアの「mnemoPQQ」(同:ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩=PQQ)、末梢部位体温ケアの「高知県産黄金しょうが粉末」および「高知県産赤香しょうが粉末」(同:6-ジンゲロール/6-ショウガオール)の4素材。

 このうち、エラグ酸を機能性関与成分とするアフリカマンゴノキエキスで可能な届出表示(ヘルスクレーム)は、「肥満気味の方の体重、体脂肪、血中中性脂肪、内臓脂肪、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています」などといったもので、届出件数は7月末現在で65社95件と勢いが止まらない。
 一方、日本人を対象とした新たなヒト臨床試験の報告も準備している。

「ifia&HFE JAPAN」でPQQ&NEXT-Ⅱアピール

 mnemoPQQでも動きがある。5月22日~24日まで開催された「ifia&HFE JAPAN2024」では、「NMNの次はPQQの時代が来る!~新たな機能性『筋力および身体機能』」というタイトルでプレゼンテーションセミナーを開催し、新たな臨床試験の結果を紹介した。

 運動機能向上のベネフィットに着目した同社は、その有無を検証する臨床試験(健常者対象)を国内で実施。その結果、1日当たり21.5mgのピロロキノリンキノン二ナトリウム塩を継続的に摂取することで、手足の筋力や運動機能を維持させたり、向上させたりといった、身体的フレイル対策にもつながる知見を得た。その後、筋力や歩行などの身体機能をケアするための機能性表示を考案し、現在、PRISMA2020声明に準じた書式で機能性表示食品への届出を準備中だ。
 同じく展示会でアピールした次世代型非変性Ⅱ型コラーゲン「NEXT-Ⅱ」は、「新規取引での売上がかなり伸びてきた。引き続き、新規の問い合わせも非常に多い」と塩島社長。増産体制に備え、今年から来年にかけて設備投資を進める。機能性表示食品への届出も8件ほどに達した。

 「今までの可動域や柔軟性以外にも違和感、歩行機能、階段の上り下り、さらに腰にも作用する。1つの素材でここまで幅広く訴求できる関節の素材はない」と同素材の将来性に期待する。

ダイグロフィットで今年にも臨床試験開始予定

 他の素材でも臨床試験を行う計画を立てている。22年に新発売した植物抽出物「DygloFit(ダイグロフィット)」について、今年、日本人の健常者を対象にした臨床試験に着手する。同素材は、マメ科植物のホタルノキのサヤ(莢)を原料にした抽出物。

 米サプリメント原材料メーカーのGateway Health Alliances社が開発し製造するもので、米国のダイエタリーサプリメント市場での販売実績がある。これまでに得られている科学的根拠を踏まえ、食事などの生活習慣で生じる、健康維持阻害因子をターゲットにしたヘルスクレームを行えるようにしたいという。

<COMPANY INFORMATION>
所在地:東京都豊島区西池袋1-5-3
TEL:03-3985-8346
URL:http://www.ryusendo.co.jp
事業内容:サプリメント原材料の輸出入・卸・販売、サプリメントの製造・卸・販売

(冒頭の写真:去年の学術セミナーで講演する塩島社長)

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