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HPMCカプセル、来月にも出荷再開へ クオリカプス、ゼラチンハードカプセルはまだ

 ハードカプセル製造・販売大手のクオリカプス㈱(奈良県大和郡山市)は、サプリメント用ハードカプセルの出荷を来月から一部再開する。

 まずはHPMCカプセルから出荷を再開する。現在、再開に合わせて一定量を出荷できる体制作りを進めている。しかし、ゼラチンハードカプセルの出荷再開時期は依然、明らかに出来ない状況だ。「一刻も早く再開できるよう努力している」(総務部)という。

 同社は今年6月、サプリメント用ハードカプセル全般の製造、出荷を一時停止した。

ロンザは先月から順次再開

 クオリカプスと同様に、サプリメント用ゼラチンハードカプセルの製造、出荷を7月から一時中止していたロンザ㈱(神奈川県相模原市)は先月から順次、出荷を再開している。ただ、今のところ、全ての需要をまかなえるほどの生産体制には至っておらず、「まだまだ対応しなければならない状況」(総務課)と話す。

 両社の製造、出荷の一時中止を受けて生じたサプリメント用ハードカプセルの不足。一時に比べて状況は改善されつつある。だが、ハードカプセル形状のサプリメントを製造・販売する各社が生産、流通の計画調整を強いられる状況は、しばらく続きそうだ。複数の受託製造企業の関係者は、カプセルの供給が元に戻るのは年明け以降になる、と先行きを見通す。

 クオリカプスとロンザは、サプリメント用ハードカプセル国内シェアの大半を占める大手。それが揃って製造、出荷を一時中止した背景には、カプセルの製造時、国が定めた使用基準に合わないかたちで食品添加物を利用していたことがあった。医薬品用のハードカプセルや一部の加工食品では認められた使い方だったが、食品添加物に関する現行の基準に合っていなかった。基準の変更を国に求めるべきだとする声がサプリメント業界の一部から上がっている。

【石川 太郎】

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