5-ALAめぐる係争「全面解決」 SBIとネオファーマが和解
サプリメントなどの原材料として使われる5-アミノレブリン酸(5-ALA)を巡り昨年来、係争を続けていたネオファーマジャパン㈱(東京都千代田区、河田聡史代表)とSBIホールディングス㈱(同港区、北尾吉孝CEO)らが23日までに和解し、それぞれ発表した。「全面解決」を伝えている。
SBIホールディングスのグループ会社で、5-ALAに特化したヘルスケア事業を手掛けるSBIファーマ㈱(東京都港区、北尾吉孝代表)も同様に発表した。
各社の発表によると、裁判外の問題も含めた一切を「円満に解決」。「各当事者が今後それぞれの立場で5-ALAを活用した事業を通じ社会に貢献する」ことを目指し、和解に向けた合意書を締結したという。合意書の内容、その他一切の関連事項は非公開。各社、「秘密保持義務により公表を控える」としている。
係争が始まったのは昨年3月。ネオファーマジャパンは国内自社工場で製造する5-ALAをSBIファーマに供給していた。しかし、契約違反があったなどとして、SBIファーマは損害賠償を求めて東京地裁に提訴。訴えられたネオファーマジャパンは、「事実に反する」として全面的に反論するとともに、契約解除事由に相当する行為が改善されない、改善の意思も示されないなどとして、SBIファーマとの供給契約を解除していた。
【石川 太郎】
(冒頭の画像:和解を伝えるSBIファーマのニュースリリース)