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農水省、安田商事に最重処分下す 不適正検査で登録取り消しへ

 農林水産省は7月31日、農産物検査法に基づく登録検査機関である安田商事㈱(石川県金沢市、樋田光生社長)の登録を取り消した。同社については、北陸農政局などによる立入調査で複数の法令違反が確認され、7月21日の公開聴聞では違反を認めた上で再発防止策を説明し、寛大な処分を求めていた。
しかし、処分を覆す証拠書類などは提出されず、同省は登録取消し命令を発出した。農産物検査制度の信頼性確保に向け、厳格な行政処分が下された。

聴聞経ても処分変更されず

 同社を巡っては、農林水産省北陸農政局などが2025年7月24日~26年2月2日まで立入調査を実施。不適正な農産物検査を確認したとして、農林水産省は登録取消しが相当と判断し、7月21日に公開聴聞を実施していた。

 聴聞会では、安田商事側から意見を記した陳述書が提出されたものの、当日の聴聞には出席しなかった(=写真下)。提出内容を検討した結果、登録取消し処分を覆すような証拠書類などは認められず、7月31日付で登録取消し命令を発出した。

 公開聴聞では、同社は違反事実そのものは認めた上で、内部監査体制の見直しや外部専門機関による監査導入など再発防止策を進めているとして、寛大な処分を求めていた。

違反6項目が登録取消しの根拠

 登録取消しの原因となった違反は6項目に及ぶ。
 農産物検査法に基づく業務規程によらない検査の実施、売買取引業者からの検査請求による銘柄検査、農産物検査台帳に記載のない検査証明書の交付、農林水産大臣への誤った検査結果報告、農産物検査台帳への必要事項の未記載・誤記載、農産物規格規程によらない検査の実施――の各行為が法令違反と認定された。

石川・富山で登録検査機関として活動

 登録を取り消された安田商事は、石川県金沢市に本店を置き、品位等検査を登録区分とする登録検査機関。国内産玄米を対象に、石川県および富山県で農産物検査を実施していた。登録番号は17071で、2016年9月9日に登録を受けていた。資本金は3,000万円で、米穀など農産物・食品の加工・販売などを手掛けている。

【田代 宏】

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