日消連、ゲノム編集トマトに要請 三浦屋など3社に販売中止と回答求める
(特非)日本消費者連盟(日消連、東京都新宿区)と「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」は12月18日、ゲノム編集トマトの販売を巡り、㈱三浦屋、㈱イトーヨーカ堂、コストコ ホールセール ジャパン㈱の3事業者に対して要請・質問状を送付した。
質問状は「ゲノム編集トマトの販売についての要請・質問状」と題し、各社の店舗で高GABAをうたうゲノム編集トマト(サナテックシード社の「シシリアンルージュハイギャバ」)および関連製品が販売されていたとの情報が寄せられたとして、取り扱いの再考を求めた。
日消連側は、ゲノム編集技術について、特定の遺伝子を破壊する技術であること、植物のゲノム編集に遺伝子組み換え技術が用いられることがあること、遺伝子操作の過程で遺伝子が傷ついて想定外の有害物質ができる可能性があること、国による安全性や環境影響の審査を受けていないことなどを挙げ、ゲノム編集食品には表示義務がなく、店舗で販売されていた商品でもゲノム編集されたことが小さく表示されているだけだと指摘した。一般的なトマトの4~5倍のGABAが含まれていると言われていることや、妊娠中や授乳中の女性はGABAの摂り過ぎに注意が必要との指摘にも触れ、不安が尽きないとした。
その上で、各社に対し、2026年1月16日までに文書で回答するよう求めた。質問状と回答は、団体のサイト等で公開するとしている。
質問事項は3事業者で共通であり、①ゲノム編集技術の認識、②ゲノム編集トマトを扱った理由、③売場でゲノム編集食品であることを表示しているか、④販売しているゲノム編集トマト製品の種類、⑤GABAの過剰摂取の問題点の認識、⑥今後のゲノム編集食品の取り扱い方針――の6点。
また、日本消費者連盟は三浦屋向けの文書で、今年4月にも同様の要請・質問状を送付したが回答が得られなかったとし、消費者から同社店舗で引き続き同トマトおよび加工品を販売していたとの情報が寄せられたとして、再度の送付に至ったことを説明している。
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