㈱ユニアル（東京都板橋区、原高明社長）はこのほど、北海道大学より「北大発認定スタートアップ企業」の称号を授与された。本制度は、北海道大学の研究成果を社会実装するために起業したスタートアップを支援することを目的としたものである。

北大技術を活かした構想力と将来性を評価

　同社は、2016年7月に北海道大学ビジネススプリング内に「北海道生物資源イノベーションセンター」（HBIC）を設置し、同大学の技術力を活用した研究開発を推進してきた。これまでにない視点から新素材や新たな研究領域に挑戦する姿勢が高く評価され、構想力・技術力・将来性に優れた企業として今回の認定に至った。

国産素材を基盤に機能性食品を研究

　ユニアルは、クマ笹、オオイタドリ、紫菊花、ツルアラメなどの国産素材を用いた機能性食品原料およびOEM製品を開発している。日本の食文化に根差した食経験とストーリー性を重視し、食品としての安全性確認からin vitro試験、ヒト臨床試験に至るまで、科学的根拠に基づく研究を行っている。
同社は1925年の創業以来、「国産の食品素材を活用し、人々の健康に役立つものづくり」という理念を掲げ、地域経済にも貢献してきた。

北大との連携でライフサイエンス分野を深化

　今回の認定は、ユニアルが未知の領域に挑戦し続ける企業であることを証明するものであり、業界内外からの信頼を一層強固にする契機となる。北海道大学の広範なネットワークとリソースを活用し、研究開発や事業拡大をさらに加速させる方針である。
今後も同社は、北海道大学との連携を軸に、ライフサイエンス領域でのイノベーションを推進し、健康寿命の延伸など、より良いライフサイエンス社会の実現に貢献していくとしている。

　10月15日～17日の3日間東京ビッグサイト（東京都江東区）で開催される「食品開発展2025」に出展する（ブース番号：A-025）。