アシュワガンダ含有製品に回収指示 東京都、『熟睡(Sound Sleep)』から医薬品成分検出
東京都は、都内で販売されていた製品『熟睡(Sound Sleep)』から、医薬品成分「アシュワガンダ」が検出されたと発表した。健康食品を装った無承認無許可医薬品に該当する恐れがあるため、販売元および販売店舗(渋谷区)に対し販売中止および自主回収を指示した。
同事案は、都が実施している健康食品等の成分検査で判明した。アシュワガンダは、その全草が「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に記載されており、医薬品医療機器等法に基づく承認を得ずに製造・販売することは同法第55条第2項(無承認医薬品の販売・授与等の禁止)に抵触する。
問題の製品は、㈱インターデック(東京都港区)が輸入したもので、原産国はイギリス。製品表示によると、生姜(42%)、イエローヴァイン、アシュワガンダ(10%)、レモングラスを原材料とし、内容量は45gの茶葉状製品。東京都健康安全研究センターの試験により、アシュワガンダに含まれる成分「ウィザフェリンA」が検出された。
都は「当該製品の摂取により健康被害を受ける可能性が否定できない」として、購入者に対し直ちに使用を中止するよう呼び掛けている。現在、健康被害の報告は確認されていないが、体調不良などが生じた場合は速やかに医療機関を受診するよう求めている。
【編集部】
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