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三生医薬の香るカプセルが宇宙へ 搭載アイマスク、宇宙飛行士が使用して睡眠効果など検証

 サプリメント受託製造大手の三生医薬㈱(静岡県富士市、今村朗社長)が開発、製造するシームレスカプセルを組み込んだアイマスクが、国際宇宙ステーション(ISS)の搭載品に決定した。シームレスカプセルに精油を充填した「香るカプセル」を組み込んだもので、宇宙飛行士の睡眠やリラックスなどに役立ててもらいたい考え。早ければ今月中に日本の実験棟「きぼう」内で使用される。同社が20日、発表した。

 (国研)宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用する「きぼう」有償利用制度を通じて、香るカプセル搭載アイマスクが宇宙へ打ち上げられ、宇宙飛行士に使用されることになった。「日本人クルーによって使用され、宇宙という極限環境における快適な睡眠やストレス緩和の効果などが検証される予定」(同社広報担当)という。

 このアイマスクは、㈱ニトリ(北海道札幌市)、㈱IRiS(アイリス)Tokyo(東京都渋谷区)、そして三生医薬の三者が連携して開発。IRiSが設計した天然精油ブレンドを、三生医薬が開発した高密封シームレスカプセルに充填。それをフェルト部材に組み込み、香りの鮮度を長期間保つようにした。

 「使用者が好きなタイミングでカプセルを指でプチっと潰すだけで、森林浴を想起させる香りがふわりと広がる」といい、それをニトリが開発した吸湿発熱素材「Nウォーム」を用いたアイマスクに装填することで、「香りと温もりが調和し、心地よい入眠体験を提供できる」としている。

 三生医薬で今回のプロジェクト責任者を務めた、研究開発本部新規用途開発部の福田光弘部長は、「今後はこの技術を宇宙のみならず地上での製品に幅広く応用し、香るカプセルを通じた新たな価値づくりをパートナー企業の皆さまとともに推進してまいります」とコメント。また、同社では、ISSに搭載されることになった香るカプセル搭載アイマスクの市販化を検討しており、現在、販売パートナーを募っているという。

【石川太郎】

(冒頭の画像:香るカプセル搭載アイマスクを使用する宇宙飛行士のイメージ。三生医薬の報道発表資料から)

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