コメ流通の基本と課題を正しく学ぶ 【6/20】「コメの生産から小売りまで」元農水省・中村啓一氏が講演
(一社)全国消費者団体連絡会(東京都千代田区、郷野智砂子事務局長)は、6月20日午後、オンライン学習会「お米の学習会~コメの流通 生産から小売りまで~」を開催する。
昨今、コメの価格や流通、備蓄米の問題などが連日世間を騒がせている。小泉シン農相は派手なパフォーマンスでメディアを独占しているが、本当に「5㎏=2,000円台」は可能なのか?
消費者は今こそ、その背景や構造を正しく理解し、自らの視点で現状を捉える力が求められている。本学習会は、こうした状況に応えるかたちで、基本的な流通の仕組みや価格形成のあり方を分かりやすく解説する機会として企画された。
講師を務めるのは、元農林水産省職員で、現在は「食の信頼向上をめざす会」事務局長を務める中村啓一氏。中村氏は農水省において食品産業・流通行政を幅広く担当し、BSE問題を契機に食品表示監視にも深く関わった人物。ミートホープ事件や事故米の不正流通といった重大な食品問題に対応してきた実績を持ち、退官後も公益財団法人食の安全・安心財団を通じて情報発信を続けてきた。
今回の講演では、生産現場から消費者の手に届くまでの流通構造を明らかにしつつ、流通段階における問題点や、消費者が取るべき視点についても言及する予定。また、備蓄米制度や価格安定対策といった政策的な要素についても取り上げ、多面的にコメ問題を学ぶことができる構成となっている。
本学習会はZoomを活用したオンライン形式で参加費は無料。定員は300人。申込期限は6月18日。
申込など詳細はこちらから(全国消団連HPより)
<講師プロフィール>
1968年農林水産省入省。その後、近畿農政局 企画調整部 消費生活課長、消費・安全局 表示・規格課 食品表示・規格監視室長、総合食料局 食糧部 消費流通課長などを経て2011年に退官。著書:『食品偽装・起こさないためのケーススタディ』共著(ぎょうせい)2008年、『食品偽装との闘い』(文芸社)2012年など。