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東洋新薬、健康食品の品質保証体制強化 製品追跡能力高めるステルス印字機を全製造ラインに

 機能性表示食品などの健康食品・化粧品の総合受託メーカー㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市、服部利光社長)が健康食品の品証保証体制を強化した。自社工場に置く全ての健康食品製造ラインに、製品の製造及び流通の過程での迅速な追跡を可能とする「ステルス印字機」を新規導入したほか、最終製品の製造に使用する原材料の同一性の検査精度を高める「近赤外線分析法」を増強するなどした。同社がきょう31日発表した。

異物混入リスク軽減図る機器の増強、新規導入も

 通常は見えない透明の「ステルスインク」で情報を印字するステルス印字機は、同社基幹工場のインテリジェンスパーク第一工場と鳥栖工場の全ての健康食品製造ラインに新規導入した。「通常はロット単位での追跡となるが、ステルス印字によって、分単位や製造順番など、より細かなトレースができる」と同社。そのため万が一の品質課題発生時の迅速かつ適正な対応のほか、近年増加傾向にあるサプリメントの模造品被害の対策にもなるという。

 原材料の同一性確認精度の向上や、異物混入リスクのさらなる低減を図ることのできる近赤外線分析については、ガンタイプの機器を増強した。ピーク波形がライブラリに保存されている波形と合致しているかを確認できる機器で、合致する場合は同一と判断でき、逆に合致しない場合は中身が別物、あるいは異物が混入していることが分かる。「製造前の段階で、製造に使用する原材料の同一性を非接触で確認できる」メリットがあるとしている。

 また、微量の金属汚染を検出する能力に優れる「原子吸光光度計」も新規導入した。金属汚染に対する製品の安全性をより高めるための分析が、従来よりも短時間で可能になるという。

 同社は今回の発表で、「『いかなる時も、いかなるものよりも、消費者の安全を最優先する』という企業理念のもと、原材料の選定・調達から商品の設計開発・製造・出荷に至るまで厳しい品質基準を設けている」とコメント。その中で品質保証体制のさらなる強化を図るため、新たな設備導入を行った、としている。サプリメント・健康食品に対する消費者からの信頼を回復したい目的もありそうだ。

(冒頭の写真:東洋新薬のインテリジェンスパーク第一工場。文中写真も含め全て同社提供)

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