伊藤忠商事、米メイプロ社に出資 サプリなどフードサイエンス分野の海外展開を加速
伊藤忠商事㈱(東京都港区、石井敬太社長COO)はきょう25日、100%子会社の伊藤忠ケミカルフロンティア㈱(同、宮﨑勉社長)を通じて、米国ニューヨーク州を拠点にサプリメント原材料の販売などをグローバルに手がけるMaypro Goup LLC社(山田進=Steve Yamada=チェアマン。以下、メイプロ)に25%出資し、持分法適用会社とすることで合意したと発表した。メイプロ側も、出資を受けたことを発表した。
メイプロは1977年に米国で設立。天然抽出物等のサプリメント原材料の供給企業として知られる。日本、中国にも拠点を置き、サプリメントの最終製品のOEMなど製造販売事業や、一般消費者へのオンラインを通じた直接販売も展開。伊藤忠商事は発表で、出資の理由を次のように説明した。
「伊藤忠商事及び伊藤忠ケミカルフロンティアは、毎日の健康生活から予防・未病、診断・治療、予後の各分野においてライフサイエンス事業を展開しており、医薬原薬の供給等のB to B領域のみならず、消費者の健康増進に寄与する製品の提供等のB to C領域にも拡大している。
その中で、フードサイエンス分野(機能性食品素材・健康食品等)を注力分野と捉え、コラーゲンやGABAといった素材を販売してきた。
今後、更なる事業拡大を図るには消費者視点での事業確立と海外展開が必要不可欠と考え、この度の出資に至った。メイプロ社が47年間に亘り米国市場で培ったノウハウと伊藤忠グループが保有する世界各国のネットワークを組み合わせることで、世界各国における消費者ニーズをより的確に捉えた高品質な素材・製品をグローバルに提供することが可能になると考えている」
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