（国研）国立がん研究センター社会と健康研究センターは20日、肥満度と脳梗塞発症リスクの関連についてコホート調査を行った結果、BMIが高い男性でラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳梗塞の発症リスクが高くなることがわかったと発表した。

　1990年と93年に全国9地域に在住していた40～69歳の男女約9万人を対象に、2011年まで追跡し、調査結果に基づいて、BMIと脳梗塞発症の関連を分析した。追跡期間中、男性4万2,343人のうち809人がラクナ梗塞、395人がアテローム血栓性脳梗塞、568人が心原性脳梗塞を発症した。男性の場合、BMIが高いほど、ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳梗塞の発症リスクが高くなる傾向がみられた。