（国研）国立がん研究センター社会と健康研究センターは2日、多目的コホート研究の結果、女性は初潮から閉経までの期間が長いと認知機能障害のリスクが低くなる傾向が見られたと発表した。

　1990年に長野県佐久保健所管内の南佐久郡8町村に在住していた670人のデータに基づいて、女性関連要因と認知機能障害（軽度認知障害と認知症）との関連を調べた。

　アンケート調査から、初潮年齢、出産回数、授乳経験、閉経の種類と年齢、初潮から閉経までの期間などと、その後の認知機能障害との関連を分析した。その結果、認知機能障害のリスクは初潮から閉経までの期間が長いほど低くなり、38年以上の女性は33年以下と比べて38％低くなった。