日清医療食品の受託施設に営業停止 都内の病院で10人が食中毒
東京都足立区内の病院で1日夜から2日にかけ、複数の病棟・病室に入院する患者が嘔吐・下痢・腹痛などの食中毒症状を発症していた。きのう東京都が発表した。
食中毒を発症したのは水野記念病院(東京都足立区、鈴木茂夫理事長)の入院患者10人で、54~84歳の男性3人と53~94歳の女性7人。
発症の原因は、病院が患者に提供した給食だったことが判明した。
患者全員が病院の給食施設によって調理された食事を摂っていた、患者のふん便から黄色ブドウ球菌を検出し患者の症状が黄色ブドウ球菌によるものと一致していた、患者の発症時間に一峰性があった――などから、給食を原因食品と断定している。
足立保健所は、給食業務を受託していた日清医療食品㈱(東京都千代田区、立林勝美社長)に対し、食品衛生法第6条第3号に違反したとして13日~16日まで、同施設の営業停止を命じた。
同社は、今回の事故を重く受け止め、「保健所の指導に従い、再発防止・安全強化を図り一層の衛生管理体制に努力する」としている。
東京都では今年に入り、14件110人が食中毒を発症している。
問い合わせ先:03-5320-4405(東京都福祉保健局健康安全部食品監視課)