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西日本進出の拠点「島根GMP工場」 日産150万カプセル、包装工程自動化へ~三協

 ㈱三協(静岡県富士市、石川俊光社長)は2018年4月、島根県川本町に西日本進出の拠点となる島根川本工場を建設した。総敷地面積6,500坪の土地に、総床面積1,500坪の工場を総工費20億円をかけて建設した。
 ソフトカプセルの生産数は現在、日産150万個だが、300万個のキャパシティを有している。6年目となる同工場の設備も年々強化。今年1月には新たにロボットを導入し、包装工程の自動化も実現した。

設備も充実、品質は日の出工場と同等

 同社の2024年5月期の決算は増収増益。18年4月に建設した島根川本工場と合わせると、我が国最大規模のソフトカプセル生産体制を誇る。18年11月に(公財)日本健康・栄養食品協会(JHNFA)の健康補助食品GMP適合工場認定を取得。翌年、米NSFインターナショナルが認証するcGMP適合施設としての登録も済ませた。

 今年6年目となる同工場は、安定供給とリスク分散を図り西日本進出の拠点として稼働。3階建ての総床面積は1,500坪、総敷地面積6,500坪の土地にはあと2棟の増築も可能だ。
 建屋の1階にソフトカプセルの自動充填機、乾燥機、混合機、造粒機、打錠機、自動検査機、レーザーマーク技術を駆使した印字機、バルク包装設備などを完備。2階に事務所、応接室、更衣室がある。また、品質管理・微生物検査室、スティック充填・包装機、原料準備室、秤量室などの設備もあり、3階が食堂だ。

物流コストも節約、2024年物流問題に対応

 ソフトカプセルの生産数は日産150万個。将来的にはラインを増設して300万カプセルの生産を目指す。ソフトカプセル製造からスタートした同工場だが、その後、錠剤、顆粒剤と順次、剤形を増やしてきた。さらに今年1月、錠剤・カプセルの袋詰め工程をはじめ、顆粒剤のスティック包装の自動化を実現した。「流れてくるスティックを箱に入れ、箱も自動的に組み立てる」(和田伸行副社長)。九州に近いという地理的優位性から、2024年物流問題にも対応している。
 
 工場は36人体制。日の出工場で最低2年の研修を修了したスタッフを配置。処方設計から試作、安定性の確認については日の出工場が最低3ロットまで手掛ける。その後、日の出工場と同じ機械、同じ工程で製剤、包装までを処理する。品質保証会議はもちろん、ウェブ会議による綿密な打ち合わせを日常的に行い、日の出工場と同等の品質を保証した製品を提供している。
 石川社長の川本工場への思いは熱い。4月15日に開催した60周年記念式典には、川本腸に伝わる日本遺産認定の「三原神楽団」を招いて創作神楽を披露した。

<COMPANY INFORMATION>
所在地:静岡県富士市伝法573-13(本社)
静岡県富士市伝法3178-1(日の出工場)
静岡県富士市大淵2362-1(大渕工場)
島根県邑智郡川本町大字南佐木993-1(島根川本工場)
TEL:0545-54-1248
E-mail:info@sankyohd.com
URL:http://sankyohd.com
事業内容:健康食品・化粧品の受託製造

(冒頭の写真:島根川本工場)

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