英国LGC社、インフォームドスポーツ認証を日本へ導入
(有)バイオヘルスリサーチリミテッド(東京都文京区、池田秀子社長)は28日、英国LGC社がサプリメントのアンチ・ドーピング認証プログラム「インフォームドスポーツ」を日本で開始すると発表した。認証を受けた製品には、インフォームドスポーツのロゴマークが使用できる。
インフォームドスポーツ認証は、インフォームドチョイス認証の姉妹プログラム。後者は2007年にLGCが認証を開始し、16年に日本へ導入された。バイオヘルスリサーチリミテッドが総代理店となり、これまでに62社156製品が認証を受けている。
インフォームドチョイスとインフォームドスポーツとの違いは、前者が一般アスリートのための認証であるのに対し、後者はトップアスリートのための認証システム。バイオヘルスリサーチリミテッドの池田秀子社長によれば、「両認証共に、認証までの過程は同じだが、インフォームドチョイスが発売後、毎月1回モニタリングを行うのに対し、インフォームドスポーツは、発売前に全ロット検査を実施する」という。
このタイミングでの導入については、「両認証共に、細部の理解が難しい点がある。消費者・アスリートの混乱を避けて、これまではインフォームドチョイスで統一してやってきたが、五輪を前にトップアスリートのニーズも増えた。また、導入後4年が経ち、認知度も上がった。機は熟したとして、インフォームドスポーツ認証を日本に導入することはLGC社の望んでいることでもある」と説明した。
今回、5製品でインフォームドスポーツ認証を取得した(株)ドームの青柳清治氏は、「生活がかかっているトップアスリートがドーピング検査で陽性反応が出た場合、どのサプリメントでそうなったか、迅速にトレースできる状態を作っておくことが重要」と話す。同社は今後、認証を取得した5製品については、トップアスリート専用に販売する予定という。
【田代 宏】
(冒頭の写真:インフォームドスポーツ認証のロゴマーク)
(記事中の写真:(株)ドームが認証を取得した5製品(発売時期は未定))