膨化紅参抽出粉末、女性にも有用? セクシャル機能ケア、検証するヒト試験を国内で
㈱ヘルシーナビ(東京都大田区、井上俊忠社長)が輸入販売を行っている健康食品素材、膨化紅参抽出粉末について、女性の性機能をケアする働きを持つ可能性のあることが、日本人女性を対象にしたヒト試験で示唆された。以前に韓国で行われた男性対象ヒト試験の結果、身体的、精神的の両面から、性機能をケアする働きのあることが示唆されていた(論文未発表)。男性だけでなく女性に対する有用性も期待できる可能性がある。同社が13日、発表した。
膨化紅参抽出粉末とは、高麗人参のうち紅参を膨化(パフ化)させて製造する健康食品向けの原材料。韓国の高麗人参原材料専業メーカー、GREENBIO社が開発した。
発表によれば、日本人女性を対象にした新たなヒト試験は、更年期女性28人を3群(プラセボ摂取群、膨化紅参抽出粉末300mg/日摂取群、同600mg/日摂取群)に分け、摂取前後の日本語版FSFI(Female Sexual Function Index)スコアを指標に、膨化紅参抽出粉末の摂取が女性の性機能に及ぼす影響を検証した。その結果、FSFIの6つの尺度のうち3つ(潤滑、満足、痛み)について、膨化紅参抽出粉末の摂取前後における改善が見られたという。
この試験に使用した膨化紅参抽出粉末は、紅参に含まれるジンセノサイドの一種、Rg1、Rb1、Rg3が合計10.5mg/g以上含まれるように規格化したもの。温度や圧力などについて定められた条件下で膨化することで、Rb1などの成分含有量が増えるという。
【石川太郎】