緑茶サプリと抗がん剤の相互作用 国立栄研が安全性情報をHFNetに追加
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都新宿区)は28日、素材情報データベース(HFNet)に「茶(チャ)」に関する安全性情報を追加したと発表した。
タモキシフェン(抗がん剤:CYP2D6、CYP3A4基質)で治療中のオランダの女性の乳がん患者14人(中央値58.5歳)を対象に行ったオープンラベルクロスオーバー無作為化比較試験で、緑茶抽出物1g(エピガロカテキン-3-ガレート150mg含有)を毎日2回、タモキシフェンを1日20mgまたは40mgとともに14日間摂取させたところ、タモキシフェンおよびエンドキシフェン(タモキシフェン代謝産物)の血中濃度(AUC、Cmax、Cmin)に影響は認められなかったという。
このことにより、緑茶サプリメントとタモキシフェンの間に薬物動態学的相互作用はないことが示された。