紫茶エキス巡り米国で特許取得 オリザ油化、AMPK活性化機能で
オリザ油化㈱(愛知県一宮市)が2013年から原材料販売している「紫茶エキス」および同エキスに含まれる成分「GHG」について、AMPK活性化機能に関する特許権が米国で成立した。AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)は、エネルギー産生の活性化に関わる酵素のことで、持久力の向上などに関係するとされる。同社では、同エキスを「PurpleForce」のブランド名で米国でも販売。同国の臨床試験機関で行われたヒト試験結果を踏まえ、運動パフォーマンス向上などが期待できるスポーツニュートリションとして提案している。
オリザ油化が1日発表した。同社では、紫茶エキスおよび同エキスに含まれるGHGに関する同様の特許を21年、日本で取得していた。GHGの正式名称は「1,2-di-O-galloyl-4,6-O-(S)-hexahydroxydiphenoyl-β-D-glucose」。
同社では、日本に続いて米国での特許取得を受け、「スポーツニュートリション大国の米国での更なる市場拡大とともに、米国以外のグローバルな展開が期待できる」としている。
3年振り開催のVitafoods Asiaに出展 最終製品OEMも紹介
オリザ油化では以前から海外市場開拓を積極的に進めてきた。欧米からアジアまで展開。アジアについては5年前、タイ国内に「ORYZA THAILAND」を設立。来月5日から7日までバンコクで開催されるサプリメント関連の展示会『Vitafoods Asia』への出展も決めており、「桜の花エキス」などアジア市場で需要がある植物由来の機能性食品素材を展示、アピールする。
Vitafoods Asiaの開催は3年振り。同社では今回の出展を通じて、サプリメントの原材料(素材)だけでなく、最終製品も紹介する計画だ。「(OEMも含めた)ワンストップサービスや東南アジアでのネットワークを駆使し、各国のレギュレーションに合致した処方を紹介する」という。