筋骨草由来成分など新規成分が複数 【機能性表示食品届出DB更新】認知機能関連でタキシフォリンも
消費者庁は22日、機能性表示食品の届出データベースを更新し、25社29件の新規届出を公開した。筋骨草由来20-ヒドロキシエクジソンなど新規の機能性関与成分が複数、含まれる。新たな撤回届出に関しては、今月13日から18日までの土日を除く4日間で計33件が積み上がった。
この日の更新で公開された新規の機能性関与成分は、筋骨草由来20-ヒドロキシエクジソンの他に、バタフライピー由来アントシアニン(テルナチン)、タキシフォリンの計3成分。
タキシフォリンは、特にシベリアカラマツ(ダフリアカラマツ)に多く含まれることで知られるポリフェノールの一種。ジヒドロケルセチンの別名がある。届け出たのは、タキシフォリン原材料の輸入販売を行う㈱DHQ(さいたま市西区)。
機能性関与成分の研究レビューに基づき、「健康な中高年の加齢によって低下する認知機能の一部である視覚的記憶力(図形等を認識し記憶し、それを後から呼び起こす力)の維持に役立つ」などとする認知機能関連のヘルスクレームを届け出た。
一方、東南アジア原産マメ科植物のバタフライピーに由来するアントシアニンの一種、テルナチンを届け出たのは、日本アドバンストアグリ㈱(滋賀県長浜市)。ホーページによれば、同社は植物工場事業や食品原料販売事業などを行っている。
公開された届出資料によると、バタフライピー花弁の水抽出エキスパウダーに含まれるテルナチンを機能性関与成分とする。届け出たヘルスクレームは、食後の血中中性脂肪の上昇抑制機能で、研究レビューに基づく。アントシアニン関連では従来にないヘルスクレームを届け出た。
そしてシソ科キランソウ属植物の筋骨草に由来する20-ヒドロキシエクジソンの届出者は、以前から筋骨草エキスの原材料販売を手がけていることで知られる松浦薬業㈱(名古屋市昭和区)。
研究レビューに基づき届け出たヘルスクレームは、「膝に違和感をもつ健康な中高年の方の膝関節に関する悩み(近所や遠くへの外出など一般活動の制限)を軽減する機能が報告されています」だった。
【石川太郎】
2024年3月の機能性表示食品届出DB更新
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