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混入した異物はクマネズミの子ども 敷島製パンが経過報告、食中毒の恐れなし

 敷島製パン㈱(愛知県名古屋市、盛田淳夫社長)は21日、パスコ東京多摩工場で発生した食パン『超熟山型5枚スライス』への異物混入について、「お詫びと自主回収に関するお知らせ」として公式サイトで経過報告を行った。

 報告によれば、混入した異物は約6センチメートルのクマネズミの子ども。4月末時点の点検では見当たらなかった新たな巣穴が工場外部で確認されたという。
 また、昨年5月~今年4月にかけて行った専門事業者による定期検査では、捕獲・活動の痕跡が見られなかったため、工場内部で長期的に生息していた可能性は低いとしている。

 そのため、工場外部の巣穴から侵入し、焼成前のパン生地に混入したものと推定。工場外部の巣穴に薬剤を用いて閉塞し、工場建屋の隙間を全て閉塞するなどの処置を行った。
 さらに、粘着トラップを増設し、新たに監視カメラ12台を設置しモニタリングを開始。新たに鼠忌避用の超音波発信機も13台設置した。

 微生物汚染の可能性については、工場に保管しているサンプル品のうち自主回収対象に該当するものについて細菌検査をしたところ、いずれも一般生菌数は同社の基準値内で、食中毒の恐れのある菌(大腸菌群・大腸菌・黄色ブドウ球菌・サルモネラ属菌)は未検出だったとしている。また、「異物が混入していたとの申し出があった2件の商品についても同様の結果だった」(同社広報部)という。

 同社は2015年、食品安全マネジメントシステムの国際規格であるFSSC22000認証を国内全工場で取得しており、問題となった多摩工場でも取得済みだった。

【谷山 勝利】

(冒頭の写真はイメージ)

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