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消費者庁、第1回「疾病リスク低減表示トクホ検討会」開催(前)

消費者庁は25日、第1回「特定保健用食品制度(疾病リスク低減表示)に関する検討会」を開催した。

 同検討会では、これまで特段の見直しが行われなかった疾病リスク低減表示型トクホの運用について、表示の見直しも含めて討議する。
 同庁は昨年、米国・カナダ・EUで認められている疾病リスク低減表示に関する調査事業を実施。海外の実情も踏まえた上で、許可文言のあり方に関しても見直しの可能性を探る。
 
 論点は「欧米の制度を踏まえた検討」、「許可文言の柔軟性」、「表示の内容等の基準が定められていない疾病リスク低減表示の申請」の3点に加え、「先行申請者の権利保護」についても討議する予定。

 1回目の今回は、13人の委員によって論点の確認と検討作業が行われた。
 佐々木座長は、欧米などで認められている疾病リスク低減表示で、1.「摂取量を減らすことによる表示」、2.「現行のトクホ(疾病リスク低減表示)制度に沿った表示」、3-1.「既許可のトクホに類似の表示(疾病リスクを低減する旨の直接的な表示)」、3-2.「既許可のトクホに類似の表示(疾病の代替指標の取り扱い)」、4.「対象成分が限定されていない表示」の5つに論点を絞って議論を進めた。

 1.では「ナトリウムと高血圧」、「飽和脂肪・コレステロールと冠状動脈性疾患」、「食事性脂肪とがん」、2・では「カルシウム・ビタミンDと骨粗そう症」、「ビタミンDと転倒」、3-1.では「非う蝕性糖質甘味料と虫歯」、「フッ素添加水と虫歯」、3-2.では「特定の食品由来の水溶性食物繊維と冠状動脈性心疾患」、「大豆たんぱく質と冠状動脈性心疾患」、「植物スレロールエステル、スタノールエステルと冠状動脈性心疾患」、4.では「食物繊維を含む穀物製品・果物・野菜とがん」、「果物・野菜とがん」、「果物・野菜と冠状動脈性心疾患」の関連などについて討議した。
  特に、ナトリウム、ビタミンD、フッ素添加水などをめぐる議論では、活発な意見が交わされた。

【田代 宏】

(つづく)

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