消費者庁、冷凍宅配食PRで確約認定 SNS投稿依頼はステマ告示違反の恐れ
消費者庁は19日、味の素㈱(東京都中央区、中村茂雄社長)と㈱イングリウッド(東京都渋谷区、黒川隆介社長)が共同販売した冷凍宅配食「あえて、」の宣伝手法について、景品表示法違反の疑いがあるとして確約計画を認定したと発表した。両社は第三者に無償提供しSNS投稿を依頼、その内容を公式サイトに掲載していた。今後は再発防止策や返金対応などを実施する。
両社は、「あえて、」と称する冷凍宅配食を共同で販売する際に、第三者に無償提供を行い、その見返りとしてSNS「Instagram」への投稿を依頼。さらに、その投稿を自社販売サイト内の「使ってみた方の感想 Instagramでの投稿レビュー」欄などに表示していた
この行為は景品表示法第5条第3号(ステルスマーケティング告示)に違反する疑いがあるとして、消費者庁が8月7日付で確約手続に関する通知を行ったところ、両者から同認定の申請があったという。
確約計画は、➀違反が疑われる行為をすでに行っていないこと、今後も同様の行為を行わないことを取締役会等で決議する、②違反行為の内容を一般消費者に周知徹底する、③再発防止のための各種措置を講じる、④購入金額の一部を消費者に返金する、⑤措置の履行状況を消費者庁に報告する――などから成っており、消費者庁はこれを認定した。
詳細は下記のとおり(消費者庁HPより)
:冷凍宅配食の販売事業者2社から申請があった確約計画の認定について
:株式会社イングリウッドから申請があった確約計画の認定について