機能性関与成分にも使用の「ルテオリン」、機能性も安全性も信頼できる情報なし
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は22日、健康食品の素材情報データベースに「ルテオリン」を新規掲載した。
ルテオリンは野菜・果物・ハーブなどに含まれるフラボノイドの1種。俗に「抗炎症作用がある」、「がん予防によい」、「血糖値の上昇を抑える」などと言われている。機能性表示食品の機能性関与成分としても用いられ、血糖値の上昇を抑える機能や尿酸値を下げる機能がある旨の届出が公表されている。
しかし、同データベースでは、ヒトでの有効性については信頼できる十分な情報はないと指摘。安全性についても、サプリメントなど濃縮物として摂取する場合、信頼できる十分な情報はないと説明している。
食薬区分上の位置づけは、「専ら医薬品として使用される成分」にも、「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分」にも該当しない。