機能性表示食品論文評価委員会発足 「疑義」を公表、届出論文の質の向上目指す
4月18日、機能性表示食品「届出論文」評価委員会(唐木英明委員長)が発足する。
同委員会は、健康食品の届出論文を評価し、内容に問題があると思われる論文についてはこれを公表する。
原則、機能性表示食品の論文を対象にし、製品の有効性あるいは安全性ではなく、根拠論文の科学的質を評価する。問題があると委員会が判断した場合は、事務局を務めるウェルネスニュースグループのホームページ上で限定的に公開する。
また、深刻な疑義に至った場合には消費者庁へ疑義案件として届け出る。その際、ニュースサイト「ウェルネスデイリーニュース」で報告する。
現在、機能性表示食品制度における届出論文の中には、統計的有意差を出すために統計が誤用されるケースもある。委員会では、届出論文の監視を通じて、業界の健全化と届出制度の質の向上を図ることを目的とする。
同委員会は、健康食品に関する知識と科学論文の評価経験が豊富な委員若干名で組織しているが、委員名は公表しない。
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