植物由来の睡眠・ストレスケア新素材 CICフロンティアが発売、トウモロコシ若葉の抽出物
㈱CICフロンティア(東京都港区、板波英一郎社長)が植物由来のサプリメント向け原材料の販売を開始する。有用成分として、メラトニンと類似の構造を持つ成分が規格化されているといい、睡眠ケアおよびストレスケア領域に特化して展開する。機能性表示食品対応素材として販売していくことも視野に入れている。
新発売するのは、トウモロコシの若葉(未成熟葉)を原料にした抽出物で、製品名は「Maizinol(マイジノール)」。米国にセールス拠点、韓国に製造拠点をそれぞれ置く原材料メーカーのユニジェンが開発し製造するもの。海外の一部の国では配合サプリメントが販売されている。日本での原材料販売は今回が初めて。
有用成分として、トウモロコシ若葉由来の「6-MBOA」を含む。先ごろ来日し都内で講演したユニジェンの現社長で、元研究開発責任者によると、同成分は、メラトニンに構造がよく似ている。そのため、日本など、メラトニンをサプリメントなどに配合することが規制されている国・地域において、「天然の代替物」になり得る、としている。
まずはサンプルワークを進め、反応を探る。これまでに前臨床研究からヒト対象研究まで行われており、睡眠の質を高めたり、ストレスを軽減したりする働きのあることが示唆されている。CICフロンティアでは今後、各論文の内容を精査した上で、機能性表示食品対応素材として展開していけるかどうか最終的に判断する方向だ。
マイジノールの取り扱いを始めることで、同社が販売を手がけるサプリメント原材料は計3製品になる。既存2製品は、「OptiMSM」のブランド名で海外でも販売されているMSM(メチルサルフォニルメタン)と、コガネバナ(茎)エキスおよびペグアセンヤク(心材)エキスをプレミックスした「Univestin(ユニベスティン)」。前者については関節ケアおよび美容サプリ素材、後者については関節ケア素材として提案している。
なお、ユニベスティンも、ユニジェンが開発したもの。
【石川太郎】