森乳、中国市場での菌体事業を強化 独自のビフィズス菌が新たに中国「新食品原料」に登録
森永乳業㈱(東京都港区、大貫陽一社長)はこのほど、同社独自のビフィズス菌「ビフィズス菌 M-63(Bifidobacterium longum subsp. infantis M-63)」が、5日付で中国の「新食品原料」に登録されたと発表した。「ビフィズス菌 M-63」は、主にヒトの乳幼児の腸内にすむビフィズス菌の一種(インファンティス種)。
「新食品原料」とは、中国で伝統的な食習慣を持たない食品原料を中国国内で販売するために必要な制度。特に3歳未満を対象とした乳幼児用食品に使用可能な原料は、食品原料としての特性を備え、栄養面や健康面と共に、安全面における厳しい基準を満たす必要があると決められている。「ビフィズス菌 M-63」は、この厳しい基準を満たし、今回3歳未満を対象とした乳幼児用食品に使用可能な菌株リストに登録されたことで、中国において全ての年齢層を対象にした食品に原料として使用し、製造・販売することが可能となった。
同社は、森永乳業グループ10年ビジョンの1つに、「世界で独自の存在感を発揮できるグローバル企業へ(2029年3月期までに海外売上高比率15%以上)」を掲げ、海外事業方針の1つである「菌体事業の拡大」に向け、大手育児用ミルクメーカーとの取り組みや、海外各国でのサプリメントなどの販売を強化している。
今回の登録を受け同社では、中国市場において菌体事業のさらなる強化を図り、人々の健康・栄養に貢献することを目指すとしている。
(冒頭の写真:同社リリースより)