日清食品㈱ (東京都新宿区、安藤徳隆社長)と㈱スギ薬局 (愛知県大府市、杉浦克典社長) はこのほど、日清食品の「完全メシ」の販売を通じた試験的な取り組みをスタートすると発表した。

　日清食品は、オーバーカロリーによる肥満や間違ったダイエット方法により、身体に必要なカロリーや栄養素が不足する「隠れ栄養失調」の増加をはじめとする「現代の食の課題」を解決したいとの思いから、見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質、たんぱく質などがコントロールされ、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素とおいしさの完全バランスを実現した「完全メシ」シリーズを展開している。

　スギ薬局は、人々のライフステージを「セルフケア領域」、「医療・服薬領域」、「介護・生活支援領域」の3つに分け、それぞれのステージで個々の消費者の状態に合わせ、リアルとデジタルを融合させて最適な商品・サービスを提供する「トータルヘルスケア戦略」を推進している。

　今回、スギ薬局は「完全メシ」を同戦略の実現に向けた重要な商品として位置付け、「完全メシ」の販売を通じた試験的な取り組みをスタートする。現在、スギ薬局は全国約1,150店舗で「完全メシ」を販売しており、特設売場の設置やデジタルサイネージによる告知のほか、店舗に駐在する管理栄養士による店頭接客を通じた推奨販売も実施している。

　また、「スギ薬局アプリ」の約1,000万ユーザーに対して「完全メシ」に関する情報を配信していくほか、将来的には同アプリの購買履歴や行動履歴に関する情報に基づき、「完全メシ」に対して潜在ニーズを持つ消費者とダイレクトなコミュニケーションを図る。

　今後は、スギ薬局と関係の深い「健康保険組合」や「医療機関」でも、加入者や利用者に対して「完全メシ」の推奨をしていくほか、スギ薬局で働く従業員の健康、Well-beingの向上を目指して、スギ薬局本社の社員食堂に「完全メシ」を導入する予定。日清食品とスギ薬局では、1人ひとりの健やかな暮らしを支えるべく、これからも「完全メシ」を活用した取り組みを強化するとしている。