日本栄養・食糧学会、第74回大会「要旨集」を発行
(公社)日本栄養・食糧学会は22日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、集会を中止した第74回日本栄養・食糧学会大会の「大会講演要旨集」を発行した。ホームページ上での一般公開は、6月下旬を予定している。
要旨集の内容は、特別講演「DX(digital transformation)の先にある新しいヘルスケアと栄養」、教育講演「東京栄養サミット2020を皮切りに一層期待されるアカデミアの役割」、「社会格差と栄養」、合同シンポジウム「サルコペニアやフレイルの食事・栄養とリハビリテーション」、シンポジウム「乳酸菌:その健康有益性の検討」、「わが国の複雑な食品機能性表示制度―その法制度の変遷とグローバル戦略上の課題―」など。
<主な一般講演>
・「こんにゃく由来セラミドの脳内移行性および蓄積アミロイドβ除去効果の検証」((株)ダイセルの江口晃一氏ら)
・「Bifidobacterium animalis subsp.lactis SBC8755含有豆乳ヨーグルトを摂取した際の尿中エクオール変動」(サッポロホールディングス価値創造フロンティア研究所の脇田義久氏ら)
・「SC-2乳酸菌、コラーゲンペプチド、スフィンゴミエリン含有食品の摂取は最小紅斑量を高め、紫外線刺激から肌を保護する」((株)明治研究本部の森藤雅史氏ら)
・「ツバキ種子抽出物の一酸化窒素産生促進作用と血流促進作用の検討」(ビーエイチエヌ(株)の加藤正樹氏ら)
・「内臓脂肪の蓄積に関連する8つの微量栄養素:2年間経年解析」(花王(株)ヘルスケア食品研の大里直樹氏ら)
・「in vitro試験における機能性大麦BARLEYmaxとカカオポリフェノールの組み合わせが腸内発酵特性に及ぼす影響」(帯畜大・生命・食料科学の永田龍次氏ら)
・「機能性表示食品の『表示しようとする機能性』の問題性」(群馬大学・名誉教授の高橋久仁子氏)
・「スケソウダラ速筋タンパク質摂取による骨代謝への影響」(日本水産(株)食品機能科学研究所の吉田恵里子氏ら)
・「コラーゲン由来環化ペプチドは経口投与後、海馬に移行し、認知機能を向上させる」(宇都宮大学大学院地域創生科学科の飯塚真理乃氏ら)
・「ホップ由来苦味酸の継続摂取による認知機能改善と消化管上皮細胞の活性化」(キリンHDR&D本部・健康研の阿野泰久氏ら)
・「腸内細菌叢の改善と短鎖脂肪酸を介した合成イヌリンの抗肥満効果」(農工大院農学府/応生の森本深玖氏ら)