新規届出22件、堅調に積み上がる 【機能性表示食品届出DB更新】今のところ月100件超ペース
機能性表示食品の届出データベース(DB)の更新が11日にあり、新規届出22件(サプリメント12件、サプリ以外の加工食品10件、生鮮食品ゼロ件)が受付公開された。6月に入ってからの更新は今回で3度目。合わせて46件の新規届出が積み上がった。
消費者庁は11日のDB更新で、4月24日までに受け取った新規届出を公開。これで2024年度届出番号「J」シリーズは93件になった。本年度も、今のところ、月間100件を超えるペースで届出件数が増えている。
その裏側で、差し戻されている届出も多そうだ。ある届出者が肩を落とす。「PRISMA(声明)2020準拠のSR(システマティックレビュー)がなかなか通らない」
11日の更新では、機能性関与成分について、「クワンソウ(アキノワスレグサ)由来オキシピナタニン」の届出が久しぶりに公開された。
同成分の届出は21年11月以来。届出表示(ヘルスクレーム)は既届出と同じ「睡眠の質を高める(起床時の眠気及び疲労感の軽減)をサポートする機能があることが報告されています」。健康食品受託製造企業の関係会社、日本メドック㈱(大阪府東大阪市)が届け出た。
また、ショウガ由来ポリフェノールとジンジャーエキスの2つを機能性関与成分とする「くるみ加工品」(サプリ以外の加工食品)の届出が公開された。ショウガ由来ポリフェノールとは具体的に6-ジンゲロール及び6-ショウガオールのことで、ジンジャーエキスの「指標成分」とされているのも同2成分。
ジンジャー由来の2素材を使ってダブルヘルスクレームを行う。
【石川 太郎】
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