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年々拡大する台湾健康食品市場 GNG、現地専門家を招いて解説

 ㈱グローバルニュートリショングループ(GNG/東京都豊島区、武田猛社長)は19日、「台湾健康食品認証と市場現況」セミナーを都内で開催した。業界関係者ら約20人が参加した。台湾の健康食品市場における専門家、綠霖生技有限公司(グリーンリンクバイオテック)副社長のGary Yu(ゲイリー・ユ)氏が講演した。グリーンリンクバイオテック社は、台湾国内で食品・化粧品・医療品の登録業務を行う企業で、登録に向けたアドバイスや登録商品の評価などを行っている。

 台湾では、1999年に健康食品管理法が公布されている。Gary Yu氏は、「それに基づき、健康食品とは特定の栄養素や特定の健康効果を有することを科学的に証明でき表示広告できるもの、人々の健康を増進し病気のリスクを軽減するものであって、疾病の治療や矯正を目的としない食品と定められている。また、一般食品をベースとしているが特定の対象を持たないため、特定疾病用食品(例えば腎臓病や糖尿病、ガンなどの特定の病気患者用として、完全栄養または部分栄養補給を提供する食品)や乳幼児用食品は申請することができない」と話した。

 健康食品として申請するためには、効能成分の科学的分析に基づく合理的根拠、国が公表している試験方法に従った保健効能評価試験による有効な試験結果が必要とされている。健康食品の申請には時間と高額な費用を要し、登録された健康食品にはブランド価値を高めることができるという利点があるため、台湾の大手企業が継続的に申請を行っている。2024年4月現在で、449品目しか承認されていないため、希少性・特殊性という観点から一般食品との差別化がされているという。そのほか、健康食品として認証されると15%の貨物税が課税されない、消費者からの安心感や信頼を得ることができるといった優位性があるため、「承認を受けずに保健効能をうたうと、食品安全衛生管理法第28条第2講違反で60万~500万台湾ドルの罰金が科せられる」と説明した。

 またGary Yu氏は、その他、個案審査制と規格標準制と分かれる台湾の健康食品の分類、現在、台湾で認められている13の効能、使用原料の種類、表記可能な表現などについて説明。

 台湾における健康食品を含めた健康に関する食品の需要額(生産額+輸出額-輸入額)は、2014年の816億台湾ドルから22年には1,163億台湾ドルと40%増加しており、年平均で見ると5%増で推移するなど確実に成長している。「台湾市場のレギュレーションも時代とともに変化していることから、進出のために求められる必要な試験や書類、手続きなどには専門的な知識が必要とされている。(グリーンリンクバイオテック社では)的確な情報提供やアドバイスが可能なため、台湾市場をマーケットとして考えている日本企業には、ぜひ相談してほしい」と話した。

【藤田 勇一】

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