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山笠太郎の健康管理とほほ日記 ~不摂生な私が25年もスポーツクラブに通える理由~(8)

さようならアサ芸、ようこそプロテイン

 人間とは不思議なモノで、メキメキとトレーニングの成果が出始めるとトレーニングの楽しさにプチ目覚めて来たりするもので、突然「週刊大衆」や「アサヒ芸能」からトレーニング系の雑誌を読み始めるようになったり、毎日プロテインを飲み始めたりと楽しめるようになったりした。

 当時、プロ野球のイチロー選手の個性的スタイルが脚光を集めていて、一体どんなトレーニングをしているのか興味を持った小生、イチロー選手や当時の100メートル走アジアチャンピオンで10秒00の日本記録保持者であった陸上の伊東選手など、一部のトップアスリートがトレーニングに取り入れて話題となっていた筋トレ革命とも言われた「初動負荷の理論」なる専門書を「どれどれ」とばかりに読んだりもした。

 そんな最中、勝手に「実に面白い」と感じたのは、トレーニングを始めるに当たり、入門書とも言えるトレーニングバイブル的書物を出版し、積極的にアスリートに対してもサポートしていた食品メーカーが揃いも揃ってお菓子のメーカーだったりしていた点だった。ぶっちゃけ、ポートフォリオ的にはジャンクフード&高カロリー製品で稼いでる分の「罪滅ぼし」なのかな・・・なんて当時は企業の「社会貢献活動」の真実を見た想いで?穿った見方をして一人にやけていた(苦笑)

 とは言え小生自身は、科学的理論に基づいてトレーニングに取り組んでいた訳でも何でもなくって、ノー天気、出たとこ勝負でお気楽なノリであったのだ(汗)

 当時の土曜日、浪速スポーツクラブでの小生の1日を振り返ってみることにしよう。

 先ずは11時のオープンの時間に合わせ、車で浪速スポーツクラブへと向かう。

 入館して更衣室でトレーニングウェアに着替えると、先ずは血圧測定器で血圧と脈拍を測定し、ストレッチスペースでストレッチビデオを見ながらストレッチを10分程度行う、次に有酸素運動だ。通い始めた頃はランニングマシンでウォーキングを30分程度がやっとこさのデブなおじさんであったが、1~2カ月もするとクロストレーナーというトレッキング&クロスカントリー的動きのマシンで、その日の体調に合わせつつ負荷を調整し、50分~1時間程度行えるようになった。

 有酸素運動が終了すると汗びっしょりになるので、一度更衣室に戻ってトレーニングウェアを着替える。丁度同じタイミングに、ランニングマシンでひと汗かいた白髪で頬髭&口髭がお似合いで、品の良い渋い感じの盛田のお爺ちゃんも洗面所の鏡の前で「ハアハア」と汗を拭いているのがいつもの光景だ。スタッフから後に聞いたのだが盛田のお爺ちゃんが小生の事を「あのあんちゃん、よう頑張りよんなぁ、たいしたもんや」といつも感心されていたという・・・(苦笑)

 さて新しいトレーニングウェアに着替えたら次は筋トレタイムだ。

 筋トレに関しては、上半身中心にとか、背中がど~したとか、今日は下半身の日とか、小生あまりごちゃごちゃと(笑)難しく考えず、入り口付近のマシンから順に時計とは逆回りに10回3セットを目安に一通りマシントレーニングを行うようにしていた。

 筋トレの最後のシメは一番端っこのダンベルしか置いていないフリーウェイトスペースでの筋トレだ。そしてストレッチスペースでストレッチを行い、血圧測定器で血圧と脈拍を測定して終了。

 筋トレは筋肥大が目に見えて効果が出始めると嬉しいもので、トレーナーの加藤クンから「山笠さん、今日は三頭筋がグワァっすね」なんて筋トレ直後に褒められたり、サウナの時、脂肪の下から大胸筋がピクピク動いたりすると嬉しくなっちゃうのだ。

 ただ腹筋に関しては、いまだ肉まんの表面の皮を触った時の如くフワフワ・プニプニ状態に変わりはない・・・残念!

(つづく)

<プロフィール>山笠太郎(やまがさ たろう)
三無主義全盛の中、怠惰な学生生活を5年間過ごした後、運良く大手食品メーカーに潜り込む。健康食品事業部に配属され、バブル期を挟み10年。その間に健康食品業界で培った山笠ワールドと言われる独自の世界観を確立。その後社内では様々な部門を渡り歩き47都道府県全ての地に足を踏み入れる事となる。

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