小林製薬、OEMでさらに報告漏れ 52社(1社)⇒(2社)、173社(4社)⇒(7社)へ訂正
小林製薬㈱(大阪市中央区、小林章浩社長)は1日、厚生労働省に対する「報告漏れ」について続報をリリースした。
厚労省の指摘を受けて7月26日に報告した情報について、精査した結果、さらに複数の報告漏れが確認されたという。
これまでの経緯はこうだ。
厚労省は紅麹サプリ事件発覚後、小林製薬が自主回収した3製品以外に、同社のグループ会社が小林製薬製の紅麹原材料を卸していた52社と、52社から紅麹原材料を入手していた173社に対して、①小林製薬の3製品に使用された紅麹と同じ同社製の原材料を用いて製造、かつ、1製品に100㎎以上の紅麹を1日当たりに摂取する製品、②過去3年間で医師から健康被害が1件以上報告された製品———の有無を調べて報告するよう求めていた。
3月29日当時、小林製薬は①と②のいずれにも該当する製品は1件もないと報告していたが、7月26日になって①に該当するOEM製品が、52社のうち1社、173社のうち4社から報告されていると訂正した。
さらに厚労省から7月31日を期限に精査を求められていたところ、きのう①について52社のうち2社、173社のうち7社から報告されていたことが判明したと訂正し、発表した。②に該当する報告はなかった。
報告不備の原因について同社は7月26日、OEM製品については販売先企業が報告すべきもので同社の報告対象ではないと勘違いしていたとの見解を示していたが、今回、「当社から各社への確認や報告内容の検証に一部不備があり、未確認事項があった」とその理由を追加した。
誤報が相次ぐ状況について同社は、「深刻な問題であると重く受け止めている」とし、謝罪とともに今後は情報提供のあり方を根本的に見直し、情報の透明性を徹底していくと述べている。
【編集部】