唯一無二のシャンピニオンエキス 原材料販売実績35年のリコムがブランド戦略
健康食品原材料メーカーの㈱リコム(東京都豊島区、浜屋忠生社長)が、シャンピニオンエキスのブランド戦略を強化する。
ここにきて、同社以外の企業が供給したシャンピニオンエキスを配合しつつ、臭いへの有用性が訴求される最終製品が一部で見られているのが理由。
健康食品業界内では「シャンピニオンエキス(の原材料メーカー)=リコム」と認知されているものの、同社がこれまでに積み上げてきた機能性に関する科学的根拠を含めたシャンピニオンエキスのブランドが棄損されるおそれもあると見て、予防措置に打って出る。
エビデンスあるシャンピニオンエキスの「証に」
リコムでは今後、2007年に商標登録した「CHAMPEXシャンピニオンエキス」の名称を全面に出しながら原材料販売などを展開していく。
シャンピニオンエキスという一般的な名称を商標登録するのは困難だったため、海外で商標登録している「CHAMPEX」の名称と組み合わせたかたち。「消臭機能などについてエビデンスのあるシャンピニオンエキスの証にしたい」(浜屋社長)という。
シャンピニオンエキスはリコムの最主要製品。マッシュルームの抽出物に消臭機能のあることを見出したことをきっかけに開発したもので、これまでの販売期間は約35年に及ぶ。その間に研究開発を進め、機能性に関する科学的根拠を積み上げ、一時は特定保健用食品の関与成分として表示許可取得を目指したことも。
一連の研究成果を生かしながら現在までに、機能性表示食品の機能性関与成分(マッシュルーム由来ポリフェノール)として、「腸内腐敗産物として知られているアンモニア、p-クレゾールを減らすことで、腸内環境を良好にすることが報告されています」というヘルスクレームを行えるようにした。
リコムがシャンピニオンエキスについてブランド戦略を展開するのは、1997年以来のこと。認知を向上させる目的もあって、著名人に制作を依頼したキャラクター付きロゴマークとともに原材料販売を展開した。
同ロゴマークを作成したのは、デザイナーとしても活動するミュージシャンやタレントの石井竜也氏(米米CLUB)。現在もリコムのホームページで目にすることができる。
【石川 太郎】