健康保持用摂取品、支出額3カ月連続減 5月の家計調査、前年同月比2ケタのマイナスに
総務省統計局が8日公表した2022年5月の家計調査(2人以上の世帯)で、サプリメントなど健康保持用摂取品の1世帯あたり支出額が、前年の同じ月との比較で2ケタ減と大きく落ち込んだ。減少は3カ月連続。減少率が大きくなっている。
統計局の発表によると、5月の健康保持用摂取品の1世帯あたり支出額は1,099円だった。前年同月比は、物価変動の影響を除いた実質で11.2%のマイナス。3月は4.5%減、4月は5.5%減と減少続きの中で、5月は減少率が跳ね上がった。支出額が1,100円を下回るのは今年1月以来。
2ケタ減の要因は、勤労者世帯の支出額が、前年同月から大きく低下したことにある。21年5月の1世帯あたり支出額は1,037円と、1,000円台に達していたが、今年5月は843円。前年同月比を見ると18.7%も減少した。減少は3カ月連続。
一方、無職世帯の1世帯あたり支出額も前年同月比で減少したが、減少率は1.9%と小さい。ただ、支出額は1,407円。前の月の1,329円から増加したが、今年1月および2月は1,600円台だったことを考えれば、低水準で推移している。無職世帯の減少は2カ月連続。前の月の減少率は13.5%と大きかった。
なお、5月の1世帯あたり消費支出は28万7,687円。前年同月比は実質で0.5%減少し、3カ月連続のマイナスとなった。
※調査対象の健康保持用摂取品とは、栄養成分の補給など健康を維持・増進させるために用いる食品。錠剤・カプセル・顆粒状・粉末状・粒状・液状といった形態の商品を指す。
(冒頭の画像:2022年5月家計調査結果。総務省統計局の報道資料より)