乳タンパク質摂取と運動の併用、高齢者の筋肉量増加
(株)明治(東京都中央区、松田克也社長)は5日、帯広畜産大学との共同研究により、乳タンパク質を含む飲料の摂取と運動の実施により、60歳以上の筋肉量が増加することを確認したと発表した。
研究グループは、無作為化プラセボ対照試験を実施。北海道十勝地方在住の60歳以上の健康な男女122人を対象に、乳タンパク質10gを含む飲料摂取群と、糖エネルギーの炭水化物を含む飲料の摂取群に割り付けた。
それぞれの群では6カ月間にわたり、1日1本を摂取しながら、毎日10分程度の低~中強度運動トレーニングを実施。研究開始時と6カ月後に、体組成測定と体力テストを行った。
その結果、各群ともに体力指標が向上。乳タンパク質を含む飲料群では、除脂肪体重が増加し、体脂肪が減少した。除脂肪体重の増加のほとんどが筋肉量の増加に由来することから、1日10gの乳タンパク質の継続摂取と低~中強度運動の併用により、60歳以上の筋肉量を増加させることが確認されたとしている。