久光製薬が届出第2弾 【19日の届出DB更新】茶カテキンとEGCgでW機能表示
機能性表示食品の届出情報公開データベースの更新が19日にあり、届出番号H184~199まで計16件の新規届出が公表された。製薬企業の久光製薬㈱(東京本社:東京都千代田区)が届け出たサプリメントなどが含まれる。
久光製薬からの届出は今回で2件目。茶カテキンおよびエピガロカテキンガレート(EGCg)を機能性関与成分にしたサプリメント『Hisamitsu メタサポ』を届け出た。届出表示(ヘルスクレーム)は以下のとおり。ダブルヘルスクレームを届け出ている。
「茶カテキンには肥満気味の方の内臓脂肪を低下させる機能があることが報告されています。本品にはエピガロカテキンガレート(EGCg)が含まれます。エピガロカテキンガレート(EGCg)には食後血糖値の上昇をおだやかにする機能が報告されています」(一部抜粋)。
茶カテキンに関する表示の科学的根拠はメタアナリシスによる。静岡県産業振興財団フーズ・サイエンスセンター、太陽化学㈱、静岡県立大学が共同で実施したという。
久光製薬からの届出第1弾は、昨年5月に届け出た『Hisamitsu 歩かんと』を商品名とするサプリメント。機能性関与成分はブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンで、中高年を対象に、歩く力の維持を訴求するもの。同商品は現在、同社のオンラインショップを通じて販売されている。
キューサイが「血管ストレッチ」、アサヒ飲料が「ハナケア」
このほか、カツオ由来エラスチンペプチドなどを機能性関与成分にしたサプリメントをキューサイ㈱(福岡市中央区)が届け出た。届出商品名は『血管ストレッチ』。カツオ由来エラスチンペプチドに報告されている、加齢とともに低下する血管のしなやかさ(柔軟性、血管を締め付けた後の血管の拡張度)を維持する機能に加え、同時に機能性関与成分として配合したDHA・EPAに報告されている、血液中の中性脂肪を低下させる働きを訴求する。
また、アサヒ飲料㈱(東京都墨田区)が『ハナケア』を商品名にした清涼飲料水を届け出た。機能性関与成分はL-92乳酸菌。「ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減することが報告されている」旨を表示する。
なお、この日に公開された新規届出の食品区分上の内訳は、サプリメントが12件、その他加工食品が4件。届出の取り下げに関する情報更新はなかった。
【石川 太郎】
(冒頭の画像:久光製薬が届け出た「Hisamitsu メタサポ」の表示見本。消費者庁の届出DBより)